カラーセラピストや色彩検定というものが実在しており、色のもつ効果を利用してファッションコーディネートを考案したり、インテリアコーディネートを考えたり、またフラワーアレンジメント、人間の心理状態をみるために用いられています。
アロマトリートメントメントにおいての色の役割は、決してないがしろにできるものではありません。
なぜならば、エッセンシャルオイルと呼ばれる植物の成分を抽出したエッセンスにも色が存在しているからです。植物そのものに花が開花されたり、木々の色というものがあります。精油の花の色、花言葉は精油成分と薬理作用と同じような意味合いを示すことがあるのです。
色の持つ効果を知る
本来、カラー(色)が私たち人間にもたらす心理的作用はどのようなもの?というとカラーセラピーなどでは色が感情や気分をもたらすことが周知されているので、今の気分を知るために占いに利用されたり、逆に気分転換、リフレッシュをはかるためにカラーバリエーションのなかから目的の気分になるような色味を選ぶということにも利用ができます。
例えばオーラ占いというものは、その人物の周りを取り巻くオーラを見ることで今の自分の心境や要求を知ろうという自己探求に使われたりします。
ファッション コーディネートを通しても色の持つ作用、パワー、魅力を使うことが可能になり、多種多様な赤、青、黄色、緑、白、黒、ピンクというように単調な分類方法に限られているわけではありません。
カラーはイエローベースとブルーベースという分類方法も存在しています。この分け方は、黄色が強い色味がイエローベースと言われており、青が強い色味がブルーベースと呼ばれていることになります。
イエローベースは黄色人種の肌の色にマッチングしやすく好相性である色味で落ち着いた印象を与えてくれますが、一方でブルーベースといえば欧米系の肌の色や顔つきに好相性なので、活動的なイメージを与える色味です。
ピンク、イエロー、ブルー、ホワイトというようなあらゆるカラーバリエーションは、イエローベースもしくはブルーベースのどちらかに分類されています。
イエローベースのピンクとブルーベースのピンク、同じピンクでもかなり印象が違うためにファッションコーディネートの合わせ方も、似合うメイクも全てが両者で異なるものとなるのです。
ファッションコーディネートでは、似合うか似合わないかというコーディネート方法の他にも、その色を着たいのか、どの色をコーディネートしたいのかという希望も考慮して選ぶことができます。リラクゼーションにより近く占いは、オーラソーマが周知されています。
アロマテラピーと色の関係はチャクラが鍵
マロマテラピーにおいてはチャクラと色の関係を見ていくことができます。チャクラにおいての色の設定は以下のように見ることができます。そもそも、チャクラとはなんであるのかということをご紹介しておきます。私たちの健康に関係しているチャクラの働きです。
本来、チャクラという言葉は「車輪」そして「渦」「回転」とも呼ばれます。とくにチャクラは個々で回転をするために、「回転」の意味がよく使われているのです。
チャクラの位置は人体の頭頂部より胴体にかけて背骨に沿って縦に配列されます。そして各部位ではまるで何かの車輪のイメージとしてエネルギーが位置しているように認識されています。人体の各部位に位置するチャクラは高次元エネルギーを吸収して、体内で使えるエネルギーとして変換させることが可能です。このようなエネルギーは心や体両方に影響を与えていくことができるのです。
つまり、体の各チャクラと頭や心は繋がっているということが言えます。
チャクラの仕組みと色の関係を知ろう
チャクラとは一体何か?というと聞きなれないと理解しにくいものですが、インド発症の伝統医学アーユルヴェーダにもとずく理論でよく散見されます。
まず、人体の脊柱沿いで頭からお尻までに順に配置されており、各個別の働きを行うものです。チャクラというのは私たちの体を被おうエーテル体よりも外にあることがわかっています。
各チャクラは茎がついた花のようにイメージされ、高い周波数であるアストラル体ともアクセスできます。しかしながら花のイメージのチャクラも、個人のその時の感情によって、花が開くこともあれば閉じることもあるのです。
さらに、チャクラの花は個人の成長レベルに応じているために、花の大きさには差が生まれるものなのです。
例えば、その時個人の気持ちに張りがあり、活き活きとした状態でいればチャクラの花も光を放ちますし、感情が一転して悪くなると当然チャクラの花もくすぶり、鈍るということが起きるのです。
さらに全身のチャクラ間のバランスが均一になれば、個人は生命力に溢れ、まさに健康な心身を維持することが可能になるのです。
さらにチャクラの数は、数百~数万も存在していると言われています。しかしながら、認知されているチャクラは、頭頂部からの第一チャクラより仙骨の第七チャクラになります。
この7つの主要なチャクラは人体の神経叢そして内分泌腺との関わりがあるということが判明しており、各部位には色、音、形、エッセンシャルオイル、心身の関係などにおいて特徴が見られます。
人体の背骨にそう七つのチャクラに対する色とアーユルヴェーダでの呼び方
第1チャクラ 赤 ムーラダーラ、ベースチャクラ、ルートチャクラ、
第2チャクラ 橙 スヴァディスターナ、セイクラルチャクラ
第3チャクラ 黄 マニプーラ、ソーラープレクサスチャクラ
第4チャクラ 緑 アナハータ、ハートチャクラ
第5チャクラ 青 ヴィシュッダ、スロートチャクラ
第6チャクラ 藍 アージュニャ、ブラウチャクラ
第7チャクラ 紫 サハスラーラ、クラウンチャクラ
そもそも、アロマテラピーに関係するチャクラでは何が行われているのか?
粒子はエネルギーですからエネルギーも物質に変換することができます。チャクラにエネルギーが流れ込むと各チャクラで変換されたエネルギーは、人間の体の生理学的な変化にアプローチします。
チャクラを通じて体内に入るエネルギーは「プラーナ」とも呼称されていて、ヨガの分野では呼吸から「プラーナ」を取り入れたり、アーユルヴェーダでは食物から「プラーナ」を取り入れると解釈されています。そして「プラーナ」とは生命エネルギーとも言い換えることができるので、生命活動に不可欠なものであり、チャクラを通じて体内に入ったプラーナは、ナーディという管を通じて体全体に運搬されるという仕組みです。
生命エネルギーを運ぶナーデイとは?
チャクラ同士や臓器や細胞とつなげる役割を担う「ナーディ」という細い管、中医学でいうと経路と似たような概念と考えると馴染みやすくなります。
このナーディは神経に並行しており72000本も存在できると言われています。ナーデイの働きは次のようになります。チャクラから入った生命エネルギーであるプラーナは、ナーディを通して体へと巡ります。ナーデイーは脳、脊髄、末梢神経系などにも多大に影響が及びますし、チャクラやナーディの状態で神経系にも影響がゆくと考えられているのです。
具体的にプラーナ、エネルギーが頭頂部のクラウンチャクラ(第7チャクラ)から体内へ入ります。さらに脊髄、神経節に沿って人体の下方向へ流れ安いのです。このとき各周波数に応じたチャクラにエネルギーが分配されながらも、体の需要に応じた部位にプラーナは流れていくのです。ここで、チャクラに応じて生理学的情報へと変わるということにつながります。
プラーナがナーデイを通して臓器にアプローチする仕組み
内分泌腺では「ホルモン」の信号にアクセスし、正常時はホルモンの生産を行うことになります。逆に、チャクラのエネルギーの流れに異常がでたら内分泌系機能が低下するということになります。神経叢と臓器については周波数のより類似したもの同士がくっつきやすい傾向があります。
具体的にはチャクラを順番に数えて、
第1チャクラは、副腎・仙骨神経叢・骨・骨格にアプローチされやすい。
第2チャクラは、生殖腺・腰神経叢・泌尿生殖器系
第3チャクラは、膵臓・太陽神経叢・消化器系・筋肉
第4チャクラは、胸腺・心臓神経叢・循環器系・心臓・肺
第5チャクラは、甲状腺・頸神経叢・口・喉・耳
第6チャクラは、下垂体・総頚動脈神経叢・頭蓋骨の下部
第7チャクラ は、松果体・大脳皮質・頭蓋骨上部・大脳皮質・皮膚というようにです。
まとめ
チャクラについての説明の方が多かったのですが、アロマテラピー、アーユルヴェーダのトリートメントを受ける時、このチャクラにアプローチすることがあります。
チャクラとは、どのような仕組みで私たちの健康維持と関係しているのかということをまとめてきましたが、各チャクラを活性化させて健康にすることは体の健康維持ほほか、感情や心の健康を維持する上でも大切なことなのです。アロマテラピーでは精油の薬理作用を用いてさらに有利にアプローチすることができますし、香りと色の関係から例えば以下のように使うことができます。
第1チャクラは赤、地に足をつける、力強さをアプローチします。
精油の中ではアンジェリカ、クローブ、ジンジャー、パチュリ、ベチバー、レモングラスが対応できます。
第1チャクラ、第4チャクラはピンク系です。
心理的に無条件の愛、自己受容、やさしさを表現し、精油ではジャスミン、パルマローザ、ローズ、ロータスなど花の美しい精油があります。
第2チャクラに適したオレンジ
心理的に依存・共依存、明るさ、つながりを意味します。精油ではイランイラン、カルダモン、キャラウェイ、コリアンダー、サンダルウッド、シダー、シナモン、マンダリンなど。
第3チャクラはイエローです。
心理的には知的、自立を意味しており精油ではイモーテル、カモミールローマン、グレープフルーツ、シトロネラ、ジュニパー、ミモザ、ユズ、ライム、レモン、ローズマリーなど。
第4チャクラではグリーンです。
心理的には調和、スペース、客観的などを意味しており、精油ではゲットウ、サイプレス、タイム、ティートリー、パイン、ヒソップ、プチグレン、ベルガモット、マージョラム、メリッサ、ヤロウなどの刺激の強い精油です。
第5チャクラでは青色になります。
心理的には信頼、冷静、忍耐力など、精油はオレンジ、カモミールジャーマン、バジル、ヒノキ、フェンネル、ユーカリ、ラヴィンツァラなど。
第6チャクラではロイヤルブルー。
心理面では直感、第6感、権力など。精油成分ではクラリセージ、ゼラニウム、ペパーミント、ローレル。
第7チャクラは紫、パープルです。
心理面ではミステリアス、思慮深さ、個性など。
精油ではエレミ、クロモジ、スパイクナード、ブラックペッパー、ミルラ、など個性的な精油やラベンダー、ローズウッドなど。
第8チャクラはマゼンタです。
マゼンタは唐紅色と言われる明るい赤紫色です。朝顔の花の色に似ています。
心理面では慈悲、許し、貢献など、精油成分はネロリ、フランキンセンス、またはベンゾイン、マートルなど希少なもの。
例えば、ロータスを選ぶとピンク系となり第1、第4チャクラにアプローチすることにつながります。選んだ精油でわかることは自己受容や優しさを必要としていることも考えられます。第4チャクラは胸腺ですから、何か悲しいことがあったのかもしれませんし、誰かに深い優しさを認めている状態であることも考えられるのです。
このように、色と香りの関係をアロマテラピーやアーユルヴェーダのチャクラと関係つけてまとめることができるのです。
その時の気分でここちいいと思える精油が何色かで、傷ついているチャクラが判断できるということ、そして心身の改善に向けてアプローチする術がわかりやすいということになります。