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ラベンダー・ネロリ・カモミール・コーヒー・ヒノキの香りはどのような効果・効能があるの?

ラベンダー・ネロリ・カモミール・コーヒー・ヒノキの香りはどのような効果・効能があるの?

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香りの効能効果について

香りは、古くから人間の生活の中で、様々な役割を果たしてきました。

古くは古代エジプト文明に遡りますが、有名なツタンカーメンのお墓からは、香油の壺が出土しました。没薬と乳香が入っていましたが、3000年以上たっても、その壺はかぐわしい香りを放っていたといいます。

古代エジプトの時代、人々は、葬儀や、宗教儀式、日常生活でもたくさんの香料を使っていたのです。

また昔、香りは医療目的にも使用されていました。病の治療や、感染症予防に香りを焚くなどといった使い方です。現在は、科学薬剤による薬が主流ですが、植物の香りや薬効が、重要な役割を果たしていたのですね。

現代もアロマテラピー(芳香療法)という名前で、心身を癒すための療法として、さまざまな香りの効能が利用されています。

ここでは、いくつか、代表的な香りの特徴や効能をご紹介しましょう。

 

 

・ラベンダーの香りはどのような香り?

アロマテラピーでは、とても人気の香りです。サシェなど、様々な香りの製品にも使われているため、一度は嗅いだことがある香りかもしれません。

柔らかく、爽やかなハーブのお花の香りで、ややウッディーな香りも混じります。薄紫色の花から抽出される香りですが、初夏に咲き誇る、北海道の富良野のラベンダー畑の景色は有名ですね。

 

・ラベンダーの香りはどのような効能・効果があるの?

ラベンダーの学名は、「Lavandula officinalis」とありますが、Lavandulaが沐浴剤、offcinalisが薬用のという意味です。

その名のとおり、古代ローマの昔から、傷口を洗うといった、薬用の植物として愛用されてきました。火傷や虫刺されなどの治りを促す抗炎症効果があるとされています。その他には、緊張やストレスをやわらげる鎮静効果もあるため、リラックスしたいとき、痛みをやわらげたいときなどに、効果を発揮してくれる香りです。

 

 

・ネロリの香りはどのような香り?

ビターオレンジの花から採取される香りです。

日本では、お正月飾りに使われる「橙(だいだい)」の花といえば、身近に感じられるでしょう。

香りは、柑橘のフレッシュさと、お花の優雅さをあわせ持つ香りです。開花したばかりの花から採取されますが、とてもたくさんの量を必要とするため、稀少で、高価なアロマオイルとなっています。

ネロリという名は、17世紀のイタリア・ネロラ公国のマリー・アンヌが好んだというところから名付けられました。

 

・ネロリの香りはどのような効能・効果があるの?

ラベンダーと同様、高いリラックス効果があります。また、スキンケアにも最適のオイルで、肌への刺激も少なく、肌に弾力を与え、美しさを保つ効果があります。

ネロリに含まれるネロリドールという成分は、ホルモン分泌にも作用するため、月経前症候群や更年期障害といった女性特有の症状を整えてくれる香りでもあります。

優雅で気品ある香りと、その効果で、女性が是非とも使用したくなる香りですね。

 

 

・カモミールの香りはどのような香り?

カモミールはギリシャ語で「大地のリンゴ」という意味を持ちます。

その名のとおり、青リンゴのような甘酸っぱいさわやかな香りがするのは、カモミール・ローマンという種類で、精油としてよく利用されます。

カモミール・ジャーマンという種類もよく利用されますが、こちらはフルーティーな香りとともに、少し癖のある薬草のような香りがします。ジャーマンの花は、ハーブティーとして利用する方がメジャーで、お茶にするとリンゴのような優しい飲みやすい香りのお茶となります。

 

・カモミールの香りはどのような効能・効果があるの?

甘くフルーティーな香りには、精神的な不調やイライラを鎮め、疲労を回復してくれる効果があります。寝る前の一杯のカモミールティーは、心地よい眠りに導いてくれるでしょう。

リンゴのような香りのお茶は、子供や赤ちゃんにも優しい飲み物です。ヨーロッパでは「マザーリーフ」とも呼ばれ、夜泣きをする赤ちゃんにも与えられています。

カモミール・ジャーマンは、精油にすると濃い青い色になりますが、これはカマズレンという物質によるものです。

抗炎症や、抗アレルギー効果をもつため、肌荒れや、切り傷の治癒など、スキンケアに効果があります。ローマンの精油にも同じ抗炎症効果がありますが、その甘い香りは、心に安心感を与え、精神的な不調によく効く香りとなっています。

 

・コーヒーの香りはどのような香り?

休憩のために自分でコーヒーを淹れる時、また喫茶店に入った時の、独特の香ばしい香りに癒される人は少なくないでしょう。

コーヒーの香りは、淹れる行程により、3種類の香りがあります。

豆を粉にするために挽くときに放たれる香りは「フレグランス」、

コーヒーの粉にお湯を注ぎ抽出しているときには揮発性の香りは「アロマ」、

実際に口に含んだ時に口と鼻で感じられる香りは「フレーバー」です。

微妙に異なりつつも、どれも人の心を惹き付ける香りですね。

 

・コーヒーの香りはどのような効能・効果があるの?

コーヒーの香りを嗅ぐと、脳にα派が出現します。α派はリラックスしているときに出る脳波の種類です。休憩や、気分転換したい時に飲みたくなるのは、この香りの作用のためなのですね。

また、コーヒーの豆の種類によって、この作用が異なることもわかっています。

α派がもっとも出て、リラックス効果が高いのは、グアテマラと、ブルーマウンテンの香りです。

一方で、α派があまり出ず、逆に情報処理能力=集中力などが高まる効果が見られる種類として、マンデリンとハワイアン・コナです。同じコーヒーの香りでも種類によって、対極の効果があるのは面白いですね。

また、豆の煎り方では、深煎りされた豆の香りがよりリラックス効果があるとされています。目的に合う豆を選んで、その香りの効果を実感したいですね。

 

・ヒノキの香りはどのような香り?

ヒノキ風呂などにも利用される、木材のさわやかな香りは、日本人にも馴染み深い香りです。新築の家屋に入ると、ただよってくる香りでもありますね。

ヒノキは、日本では古くから建材や仏像にも使用されてきました。世界最古の木造建築である法隆寺にも、ヒノキが使用されています。

さわやかな樹木の香りの中に、スパイシーさも感じられる香りです。

 

・ヒノキの香りはどのような効能・効果があるの?

森林そのもののような香りは、木々や自然と接した時のように、気持ちを安定させ、リラックスさせてくれる効果があります。また血行を促進したり、肌を活性化させる効果もあるので、ヒノキ湯のように、お風呂に入れる使用法も最適です。

抗菌効果、防虫効果、空気をきれいにする効果もあり、生活の様々な場面で取り入れることができる香りです。

 

・オススメの香りの使い方はこれ

5つの香りを紹介してきましたが、生活の中でのアロマオイルのオススメの使い方を紹介したいと思います。

  1. 部屋に香らせるリラックスしたいときには、ラベンダー、カモミールなど、スッキリ    したいときには、ヒノキなどがよいでしょう。香りの効果から選ぶのも良いですし、そのときの気分で選ぶのも良いですね。風邪をひきやすい時期には、抗ウイルス効果のある精油を香らせ、風邪予防の効果を得ることができます。
    ラベンダーにはそのような効果はありますし、他にはティーツリーという精油が、抗ウイルス、殺菌力が強い香りです。アロマオイルを、市販のアロマディフューザーや、アロマライトなどを使って、部屋  全体に香らせてみましょう。ディフューザー等が無くても、簡易的に、ハンカチやティッシュに数滴アロマオイルをたらしたり、コップのお湯などにたらして香りを楽しむこともできます。
  2. 肌に塗布する通常アロマオイルは刺激が強いので、植物性のオイルで薄めて、マッサージなどの際に利用します。ラベンダーやカモミール、ネロリなど、リラックスする効果のある香りを利用してマッサージすると、心身ともに癒されます。肌によい作用がある精油をホホバオイルなどに混ぜて、スキンケアに利用するのもよいでしょう。また、ラベンダーの精油は、刺激が少なく、直接肌に塗布することもできます。
    20世紀初頭、化学者ルネ・モーリス・ガットフォゼが実験中に火傷をおい、その跡をラベンダーで治療したら治りがよかったために、アロマテラピーの研究が勧められたというエピソードがあるほどです。火傷や虫刺されなどに効く薬としても、常備しておくと頼もしい精油です。またラベンダーも種類によっては刺激が強いものもありますので、代表的な「真性ラベンダー」を選ぶと良いでしょう。
  3. お風呂で楽しむアロマオイルは、オイルや塩に混ぜて、入浴剤をつくることができます。精油の量は1回5滴ほどで充分な効果を得ることができます。暖かいお湯と、香りの相乗効果でリラックスできますし、鼻や皮膚からも、香りのよい成分を直接取りこむことができます。血行をよくし、疲労を回復することができますよ。さらにリラックス効果を得たいときは、明かりを少し落としたり、キャンドルを灯したり、ぬるめの気持ちよく感じる温度で、ゆっくり浸かると良いでしょう。
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