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毎日が気持ちいい。「土」の香りのする陶芸教室

毎日が気持ちいい。「土」の香りのする陶芸教室

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「土」の香り。知ってますか?

以前、私が通っていた陶芸教室です。株式会社ゆう工房といい、根っからの陶芸好きの主宰(イケメン)が開いている陶芸教室です。大阪梅田まで、軽自動車のファンカーゴで土を運んでおられました。梅田や京都のほか、東京や九州などにも教室を開設されております。出張教室や、ハパママプレゼントなど、単なる陶芸教室ではなく、陶芸を通じて、「生徒さんに良い人生を提供しておられる」ところが、他の陶芸教室とは一線を引いているポイントです。

前置きはさておき、この教室には、常に「土」の香りがただよってます。とっても癒されます。「土」の香り、知ってますか?「土」って甘いにおいがするんです。

陶芸用の「土」には二種類あります。
ひとつは、学校や大学の美術などで使われる、いわゆる商材として流通化している「土」。もうひとつは、陶芸家が使う「土」。

陶芸家によって、実は使う「土」にかなりくせと、こだわりがあります。産地にこだわっている陶芸家が多いです。ゆう工房さんは、いろんな「土」を使っておられたのですが、主に滋賀県信楽や大阪府能勢の土が多かったように思います。

教室には、とても甘い?、時によって香辛料のような香りもしていました。たまに、シナモンのような香りや、いちごのにおいがしち時もありました。

至極の香り、「土」のにおい。「土」=「人間」。人間って、もともと海から発生しています。その海は、海底の土の養分をたっぷりとふくんでいます。また、日ごろ食べているお魚はもちろん、お肉も、土の養分をたっぷりと含んだえさを食べて育っています。野菜に関しては、これはもう土そのものですよね。

だから、人間と「土」ってそもそもイコールなんです。

だから、「土」の香りって究極の香りなんです。

胎盤のにおいも「土」っぽいと言われることもありますよね(笑) 最近では、うつ病の治療に 「土セラピー」という少し嘘っぽいものもありますね。。「穴窯」といって、人工的な窯ではなく、山の中に穴をほって。

「炎」の香り、知ってます?「穴窯」では、おおよそ一週間、山の中にこもって、火の番をします。「炎」って、においするんです。木のにおいとか、炭のにおいといったものではなく、燃えている場所、時間、空気の状態によって、甘かったり、にがかったり。

でもね、これ、「炎」の香りではなく、その時のにおいをかぐ人の心理状態を表しているんです。「炎」って、鏡なんですよね、それを見ている人間の。だから、昔の人は、よく、焚火の前でしゃべっているでしよう。これは、太古の人間のコミュニケーションのひとつだったんですよね。

「土」はメンテナンスが必要。「お水」をあげましょう。「土」って特に水分がないと、瞬時に香りは逃げてしまいます。だから教室には、いつも、防火用水?みたいな感じで、バケツに水がはってあり、「土」が乾くと、生徒さんたちはすぐに水で「土」をぬらしていました。結構、これ、たいへんです。手がね、すぐかさかさするんです。泣

「土」と「花」と大阪梅田の教室の一階は、ものすごく植物が育ってます。ぱっと見た感じでは陶芸教室とは思えないんです。四季それぞれの植物や花が咲き誇り、春には春の、夏には夏の植物が、様々な香りを放っています。

これ、すごいんです。このにおいで、一気に創作意欲が高まるんです。入口から教室まで、距離にして約10mなんですが、ここで俗世界と切り離されて、創作の世界に入っていくんです。

香りって、気持ちの切り替えに一役買っているんですよね。いままで怒っていた生徒さんも、泣いていた生徒さんも、この花の群衆?を通り抜けると、不思議と陶芸~創作の世界に入っていくんです。何もかも忘れて。だから、毎日気持ちいいんですよね。

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